プロジェクトマネージャ試験の勉強法|過去問・記述・論述の復習手順
PMの学習は、過去問を解いて弱点を確認するところから始めましょう。選択問題で知識を補い、記述問題では本文の根拠を使って答案を書き、論述問題では自分の判断と行動を具体的に説明する練習を重ねます。
解説を読むだけでは、字数内にまとめる力や制限時間内に論述を完成させる力を確認できません。問題を解く、答案を作る、解答例・採点講評と比較する、書き直す、という流れを中心にします。
本文の演習は学習用のオリジナル事例です。解答例の表現は一例で、公式問題の解答・配点ではありません。
1. 現行の科目と、過去問の使い方
科目 | 形式・時間 | 学習で確かめること |
|---|---|---|
科目A-1 | 四肢択一30問・50分 | ITの共通知識。免除の有無を確認する |
科目A-2 | 四肢択一25問・40分 | PMの知識と計算。誤答と迷った正答を復習する |
科目B-1 | 記述式90分・3問中2問 | 問題文の制約と根拠を使って答える |
科目B-2 | 論述式120分・2問中1問 | 設問に沿って自分の判断・行動・評価を書く |
上表は2026年度の現行制度です。過去の資料では午前Ⅰ・午前Ⅱ・午後Ⅰ・午後Ⅱと表記されています。2026年度はCBTで実施され、2027年度からは制度見直しが予定されているため、受験年度のIPA公式案内を確認してください。
古い過去問もスコープ、リスク、品質、調達などの考え方を練習できます。ただし、旧制度の科目名・操作方法・日程をそのまま現在の受験案内として扱わないようにします。
2. まず解いて、復習する範囲を決める
選択問題を5〜10問解き、科目B-1の設問を一つ自分の言葉で答える。論述問題は設問を読み、章ごとに書く内容を箇条書きにする。
誤答だけでなく、迷って当たった問題も復習する。用語の違い、判断の条件、計算の前提を説明できるか確認する。
関連する記事や参考書は、解けなかった原因の補強に使う。最初に全分野を読み切ってから演習を始める必要はない。
復習後は解答を閉じて書き直す。別の問題でも同じ観点を使えるか確認し、日を空けて再度解く。
必要な勉強時間は経験や免除条件によって変わります。学習時間や周回数を固定せず、初見の問題に根拠を説明して答えられるか、時間内に答案を完成できるかで進み具合を確かめます。
3. 科目B-1:設問→事実→制約→答案の順に整理する
設問で問われているのが理由、対策、確認事項、計算のどれかを先に確認します。次に本文から、関係者、成果物、問題の原因、納期・予算・権限の制約を拾います。
答案は「何に対し、誰が何をするか」や「どの事実から、何が問題と分かるか」を短く示します。問題文にない仕組みを勝手に追加せず、改善策なら原因に対応しているか確認します。理由を問われているのに対策だけを書くことも避けます。
解答例と同じ語句であることだけを採点の代わりにしません。対象、根拠、求められた観点、字数を比べます。別の妥当な表現もあり得ますが、問題の条件に反する説明は修正します。
4. 科目B-2:一般論を、具体的な判断と行動に変える
過去の設問と出題趣旨・採点講評を読み、どの経験や判断を説明する問題か確認します。プロジェクトの目的・体制・制約、起きた課題、検討した選択肢、自分が判断した理由、関係者への働きかけ、結果と評価を整理しておきます。
「関係者と調整した」「リスクを管理した」だけで終わらせず、誰のどの要求が対立し、何を比較し、どの条件で合意したかを書きます。設問が求める項目を章立てに対応させ、背景と行動と結果が矛盾していないか読み直します。
用意した文章の丸暗記では、設問が変わると答えがずれます。経験の整理メモをもとに毎回構成を作り、指定字数と時間を守って最後まで書く練習をしてください。文字を入力する形式にも慣れ、見直し時間を確保します。
演習1:理由を問う設問への回答
条件:ベンダーは設計を80%完了と報告したが、必須機能の設計書が未提出で、完了条件も合意されていない。
問い:報告だけで後続工程への着手を判断できない理由を述べよ。(35字以内)
解答例:成果物と完了条件を確認できず、進捗の根拠が不明なため。(27字)
根拠:進捗率の数値ではなく、必須成果物と判定条件の不足が理由です。
確認ポイント:「進捗会議を増やす」は対策であり、理由の回答になっていません。
演習2:論述に必要な具体性
条件:営業は入力項目の増加を希望し、現場は作業負荷の増加に反対している。PMは双方と試行評価を行い、必要なデータだけを必須化した。
問い:合意形成の行動を具体的に述べよ。(40字以内)
解答例:双方と入力負荷と収集効果を試行評価し、必須項目を合意した。(29字)
根拠:誰と、何を確かめ、何を決めたかが対応しています。実際の論述では自分の判断理由や結果も設問に沿って説明します。
確認ポイント:「コミュニケーションを徹底した」という一般論だけでは行動が分かりません。
5. 復習の記録を、次の演習につなげる
科目A:用語の取り違え、計算の前提、選択肢を除外した理由を一行で残す。
科目B-1:本文の根拠を取り逃したか、設問の観点を誤ったか、字数整理で要素を落としたかを記録する。
科目B-2:設問への対応、行動の具体性、章間の整合、結果の評価を確認し、弱い段落を書き直す。
一定量の練習後は初見問題を時間付きで解き、復習した観点を使えるか確認する。
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IPA:PMシラバス Ver.7.1
IPA:プロジェクトマネージャ試験
IPA:過去問題・解答例・採点講評
IPA:2024年度PM論述問題の採点講評
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編集・検証:IT資格ラボ編集部
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