ガイドPM

レビュー密度・欠陥密度|品質指標の読み方と再レビュー

公開: 2026-10-03更新: 2026-10-05
プロジェクトマネージャ試験(PM)のレビュー密度・欠陥密度を学習。レビュー時間や指摘件数は、設計の確認状況を把握する指標です。指摘0件を品質良好と即断することも、指摘が少ないという理由だけで大量の欠陥が残ると断定することもできません。事例と解答例で、条件に合う判断と記述の根拠を確認します。

レビュー時間や指摘件数は、設計の確認状況を把握する指標です。指摘0件を品質良好と即断することも、指摘が少ないという理由だけで大量の欠陥が残ると断定することもできません。

成果物の規模、難易度、レビュー範囲、担当者の知識、指摘の重要度を合わせて見ます。指標の異常は、原因を調べて次工程へ進む条件を確認するきっかけとして使います。

本文の演習は学習用のオリジナル事例です。解答例の表現は一例で、公式問題の解答・配点ではありません。

1. 密度の分母と単位をそろえる

指標

計算式

確認する条件

レビュー密度

レビュー工数÷成果物の規模

工数は人時か会議の経過時間か

指摘密度

指摘件数÷成果物の規模

欠陥と表記・改善提案を区別する

是正完了率

是正完了件数÷対象指摘件数×100%

分母の範囲と完了確認方法を決める

残る重要指摘

未解決の重大指摘の内容・件数

件数だけでなく影響と対応期限を確認する

ページ数は書式や図の量でも変わります。比較対象の規模測定方法と指摘分類を統一し、似た成果物の実績やプロジェクトで合意した目標と比較します。指摘総件数が0なら、是正完了率の除算は定義できません。

2. 数字から仮説を立て、内容で確かめる

レビュー密度と指摘密度がともに低い場合、範囲不足や確認の浅さを疑います。ただし、類似成果物の再利用や事前点検により欠陥が少ない可能性もあるため、実際のレビュー記録と成果物を確認します。

指摘密度が高い場合も、設計品質だけでなく、難しい箇所への重点確認や指摘の細分化が影響します。欠陥の種類と重大度を分析し、原因に応じて要件の確認、設計修正、類似箇所の点検を行います。

品質ゲートは、重要指摘の解消、再確認、例外承認などの条件を事前に定めます。すべての指摘を必ず100%修正しなければ進めないという一律の規則ではなく、残るリスクと対応方針を権限者が判断します。

演習1:少ない指摘の理由を評価する

条件:設計書200ページ、計画は0.5人時/ページ。実績20人時、指摘12件。担当者は遅れのため確認範囲を省略したと報告している。

問い:指摘が少ないだけで着手承認できない理由を述べよ。(35字以内)

解答例:確認範囲と工数が不足し、欠陥の見逃しを否定できないため。(28字)

根拠:実績は0.1人時/ページ、指摘密度は0.06件/ページです。計画上100人時に対して20人時で、確認範囲も省略されています。

確認ポイント:欠陥が大量にあるとまでは確定していません。不十分な確認で品質を判断できないことを説明します。

演習2:再レビューを計画する

条件:要件の例外処理と権限設計が未確認で、業務有識者が参加していなかった。

問い:次工程の前に実施する是正策を述べよ。(40字以内)

解答例:業務有識者を加え、未確認の例外処理と権限設計を再レビューする。(31字)

根拠:時間を増やすだけでなく、不足した観点と必要な知識を補います。重大指摘の対応と再確認を行い、ゲート条件で判断します。

確認ポイント:目標の指摘件数に合わせて形式的な指摘を増やしても、品質確認にはなりません。

3. 判断前の確認

  • 分母の規模と工数・指摘分類はそろっているか。

  • 実際に確認した範囲と重要な見逃しの可能性を調べたか。

  • 異常の原因に対応する再確認を計画したか。

  • 未解決事項の影響と承認条件を明らかにしたか。

出典と仕様を確認する

IPA:PMシラバス Ver.7.1

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