ITパスポートの目標管理|KGI・KPI・CSF・PDCAの違い
目標管理の過去問では、最終的な達成度を測るKGIと、そこへ向かう進捗を測るKPIを区別します。目標の数値、成功要因、改善する活動を具体例で確認しましょう。
同じ指標でも、どの目標に対する指標かで位置付けが変わります。名前だけで分類せず、問題文に示された最終目標との関係を読み取ってください。
1. 目標管理の3層構造:CSF・KGI・KPI
指標・用語 | フルスペル | 意味と位置づけ | ECサイトの具体例 |
|---|---|---|---|
KGI | Key Goal Indicator(重要目標達成指標) | ビジネスの「最終的なゴール」を定量的に測定する指標 | 「年間売上高 1億円達成」 |
CSF (KFS) | Critical Success Factor(重要成功要因) | KGIを達成するために、重点的に成功させるべき要因。施策そのものとは区別する | 「新規顧客の獲得」と「リピート率の向上」 |
KPI | Key Performance Indicator(重要業績評価指標) | CSFが順調に進んでいるかを測る「中間プロセスの測定指標」 | 「月間サイト訪問者数 5万人」「購入率 3%」「メルマガ開封率 20%」 |
【関係性の順序】:経営理念・戦略 → KGI(最終ゴール)決定 → CSF(成功要因)特定 → KPI(中間指標)設定・監視。
2. PDCAサイクルと業務改善の定石
【Plan(計画)】:過去のデータに基づき、数値目標(KGI/KPI)と具体的な実行計画・担当者を策定する。
【Do(実行)】:計画に沿って業務を遂行し、進捗データや実績数値を記録する。
【Check(評価・測定)】:計画値(目標)と実績値を比較し、乖離の度合いと原因を分析する(未達要因の特定)。
【Act(改善)】:分析結果を基に、プロセスの見直し、計画の修正、ノウハウの標準化を実施し、次のPlanへつなげる。
【試験で狙われる落とし穴】:「Do(実行)のまま放置されCheckされない」「Check(反省)ばかりして具体的なAct(改善)が打たれない」状態が典型的な失敗パターンです。
PDCAのAはAct(改善)です。教材によってActionと表記されることもあります。Checkは結果と原因を評価する段階、Actは評価を踏まえて改善・標準化につなげる段階として区別します。
3. 【実戦演習 問1】KGIとKPIの関係性
【問題】企業の目標管理において、KGI(重要目標達成指標)とKPI(重要業績評価指標)の関係性を説明したものとして、最も適切なものはどれか。
ア:KPIは最終的な事業目標であり、KGIはその達成に向けた中間プロセスの進捗指標である。
イ:KGIは最終的な事業目標の達成度を測る指標であり、KPIはその達成に向けた中間プロセスの進捗を測る指標である。
ウ:KGIは定性的なスローガンであり、KPIはそれを定量化したものである。
エ:KGIとKPIは同義であり、業種によって呼び方が異なるだけである。
【正解】イ
解説
ア:誤り。KGIとKPIの説明が逆です。最終目標がKGI、中間指標がKPIです。
イ:正解。KGI(Goal)がゴール判定、KPI(Performance)がプロセスの健全度チェックです。
ウ:誤り。KGIも「売上高前年比120%」のように必ず定量的な数値で設定されます。
エ:誤り。明確に異なる指標です。
4. 【実戦演習 問2】PDCAサイクルの「Act」に該当する活動
【問題】コールセンターにおいてPDCAサイクルを回す際、「Act(改善)」フェーズに該当する活動として最も適切なものはどれか。
ア:顧客からの電話応答率の月間目標を95%以上に設定した。
イ:新人オペレーター向けに応対マニュアルを作成し、電話対応を開始した。
ウ:当月の応答率が88%にとどまった原因を調査し、昼休みのシフト不足であることを突き止めた。
エ:調査結果に基づき、昼時間帯のオペレーターシフトを増員し、マニュアルを改訂した。
【正解】エ
解説
ア:Plan(計画)。目標の設定です。
イ:Do(実行)。業務の実施です。
ウ:Check(評価・測定)。目標と実績の乖離原因の分析です。
エ:正解。Act(改善)。Checkで判明した課題(シフト不足)に対し、具体的な改善策を実行し、次回以降の標準化(マニュアル改訂)を行っています。
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