ITパスポートのネットワーク|IPアドレス・DNS・DHCPの違い
ネットワークの過去問でDNSとDHCPを取り違えたら、名前からアドレスを調べる処理と、端末へ設定を配る処理を分けて考えます。IPアドレスの基本から順に確認しましょう。
1. IPアドレス:インターネット上の住所
方式 | 長さ | 表記 | アドレス空間 |
|---|---|---|---|
IPv4 | 32ビット | 通常は10進数4つをドットで区切る。例:192.0.2.1 | 2の32乗個(約43億個) |
IPv6 | 128ビット | 16進数の8グループをコロンで区切る。連続する0は一度だけ「::」で省略できる。例:2001:db8::1 | 2の128乗個。非常に大きいが有限 |
2. ネットワーク部とホスト部・サブネットマスク
IPアドレスは、「どのネットワークに所属しているか(ネットワーク部)」と、「そのネットワークの中のどの機器か(ホスト部)」の2つで構成されます。
どこまでがネットワーク部であるかを区切る役割を持つのが「サブネットマスク(Subnet Mask)」です(例:`255.255.255.0` や CIDR表記の `/24`)。
3. グローバルIP vs プライベートIP と NAT/NAPT
用語 | 役割・特徴 |
|---|---|
グローバルIPアドレス | インターネットで使うアドレス。割当てがあっても、外部から接続できるかは経路やファイアウォール等の設定による |
プライベートIPアドレス | 組織や家庭の内部で使う規定の範囲。独立したネットワークなら同じアドレスを再利用できる |
NAT | IPアドレスを変換する仕組み |
NAPT | IPアドレスに加えポート番号も変換する。複数端末が1つのグローバルIPアドレスを共有できる |
4. 名前解決の「DNS」と 自動設定の「DHCP」
DNS:ドメイン名に対応するIPアドレスなどを調べる仕組み。逆引きは専用の記録が必要で、名前とアドレスが必ず一対一で相互変換できるわけではありません。
DHCP:端末へIPアドレスなどのネットワーク設定を自動的に割り当てる仕組み。IPv4ではサブネットマスク、デフォルトゲートウェイ、DNSサーバーなどの情報も配布できます。
デフォルトゲートウェイ:ほかのネットワークへ通信するときの、既定の送信先となるルーター。DNSサーバーやDHCPサーバーの役割とは区別します。
5. 【実戦演習 問1】DNSサーバーの役割
【問題】インターネットにおいて、Webブラウザのアドレスバーに「www.ipa.go.jp」と入力してアクセスする際、ドメイン名に対応するIPアドレスを問い合わせて取得する仕組みとして、最も適切なものはどれか。
ア:DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)
イ:DNS(Domain Name System)
ウ:NAT(Network Address Translation)
エ:NTP(Network Time Protocol)
【正解】イ
解説
ア:誤り。DHCPはIPアドレス等のネットワーク設定情報を端末に自動配布する仕組みです。
イ:正解。ドメイン名(URLのホスト名)からIPアドレスを調べる「名前解決」を行うのがDNSです。
ウ:誤り。NATはプライベートIPとグローバルIPのアドレス変換技術です。
エ:誤り。NTPはネットワーク上の機器の時刻を正確に同期させるプロトコルです。
6. 【実戦演習 問2】IPv4とIPv6の比較
【問題】IPアドレスに関する説明のうち、適切なものはどれか。
ア:IPv4アドレスは128ビットで構成され、約43億個のアドレス空間を持つ。
イ:IPv6アドレスは32ビットで構成され、16進数で表記される。
ウ:プライベートIPアドレスは、インターネット上で全世界の機器と直接通信するために用いられる。
エ:IPv4アドレスの枯渇問題を根本的に解決するために、128ビットのアドレス長を持つIPv6が策定された。
【正解】エ
解説
ア:誤り。IPv4は32ビットです(約43億個)。
イ:誤り。IPv6は128ビットです。
ウ:誤り。プライベートIPアドレスは社内や家庭のLAN内部でのみ使用でき、インターネットと直接通信することはできません。
エ:正解。IPv4(32ビット)のアドレス枯渇を解消するため、128ビットのアドレス空間を持つIPv6が導入されました。
出典と仕様を確認する
IPA:ITパスポート試験シラバス Ver.6.5
RFC 1034:DNS
RFC 2131:DHCP
RFC 3022:NATとNAPT
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編集・検証:IT資格ラボ編集部
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